自分で意識していないことを他人は思った以上に見ている。しかし、自分が意識していることは、思ったほど気にしていない。

自分は「あがり症」だと思います。
大勢の人前でパフォーマンスするのは苦手です。
クラシックギターの発表会が半年に一回あり、当日から遡って1カ月はそのことで頭が占領されました。
「うまく弾けなかったら恥ずかしい」
「演奏途中で頭の中が真っ白になったらどうしよう」
そんなことばかり考えてしまいます。
実際、そんな弱気だから本番では妙に緊張してしまい、ミスをしてしまうこともありました。
そして、うまく発表できなかったときは、発表会後の打ち上げの時も心が沈んでしまいます。
そんなことを繰り返しているうちに、ある日ふと気が付きました。
周りの人は、自分のことしか考えてないし、人の演奏なんて気にしていないのです。
気にしているのは自分自身だけなんだと思いました。
それからは、ふっと気持ちが楽になりました。
失敗しようが、途中で弾けなくなろうが、「忘れました~ごめんなさい!」で済むことです。
だから、本番で失敗しても、戻って弾きなおしません。
平気でどんどん流してゆきます。
なんだ、開き直るとこんなに楽なんだ・・・

人が見ているのはそんなことではなく、誰かの演奏中におしゃべりをしていたり、
ホールの片隅でギターの練習していたりすることです。
結局、「自分のことしか考えていない」ということが過ちの根源なんですね。