Mr.オカダからも原稿が届きました。
オカダ夫妻の日常生活を切り取った普段着のレポートです。
和光市に在住する彼が日頃の暮らしブリを告白します。
第一回目は自身の生活と性格の変化についてのお話です。

壮ちゃんです。
忘却の種が装いも新たに登場し、まずはおめでとうございます。
19年前の自分たちがホームページの中に甦っているとは、まさにびっくり。
そして遠くアメリカにいる折田が、まるで隣の家から話しかけてくるように記事を掲載している。
いやあ、僕らの想いが時空を超越して踊り始めたことに興奮を禁じ得ません。
ファンタスティック!遠い日、「企画隊」の名のもとに活躍していた西村、折田両名のバイタリティ を思い出しました。
あのころは様々な挑戦をしましたね。19年後の新たな挑戦。
それに参加させていただくことに感謝感謝の壮ちゃんです。

さて表題は、工事中になっていた「岡ちゃん日記」に代わるものとご理解ください。
現在のはやり言葉のひとつ、「MY BOOM」に敢えて「私の」を付けて、ちょっとお間抜 けを気取ってみました。
やはり現在を代表する女性2人組「Puffy」の、「これが私の生きる道」をもじってもいます。
「最近のぉ、あたしのぉ、マイブ〜ムっていうかぁ・・・」女子高生がさりげなく会話の 中で繰り広げられるこの言葉。
人はともかく自分の最近好きなこと、という意味でしょうか。
まあ日頃のよしなし事の中で、気がついたちょっとしたお気に入りを、お間抜けに語ってしまおうかなっていう、そんなコーナーにしようと思っています。
文章になった途端に優等生になる折田くんや、鋭い舌鋒が容易に想像される山本くんとは違った、ふわふ わっとしたほろ酔い気分が出せたらいいなって。
まあとにかく始めましょう。

MY BOOM、それはクアハウス巡りです。

うち(埼玉県和光市)の近辺だけでなく、東京近郊では湯治場でもない、銭湯というイメージでもない、いわゆるリラクゼーション施設のひとつ「クアハウス」が数多く出現しています。
銭湯の中にサウナができて立派になったようなものから、食事やカラオケができる施設が完備しているもの、水着を着て男女混浴なもの、垢すりやマッサージが充実しているもの、わざわざ温泉をひいているもの などホントさまざま。
きっかけはスカッシュに似たスポーツ、「ラケットボール」に魂を奪われてしまったうちの奥さんが、あちこち故障した身体を癒そうと、近場の温泉を物色したことから。
この夏、群馬県の温泉に行って来ましたが、近くにクアハウスができたことを知り、情報誌を買ってきた奥さん。
「るるぶ」のような本がもうでているんですね。それ以来暇さえあれば行っています。
僕も最近お疲れで、もうトホホの状態。1000円や2000円で行けるクアハウスはなかなかグッドですよ。
探せば結構あるはずです。

先日初めて「垢すり」なるものを体験しました。
韓国からやってきた、あの身体中をゴシゴシやるやつですね。20分間こすられ続け、これでもかってくらい垢を落としました。
終わった後はビックリ。肌がすべすべなんですね。奥さんと比べっこをしてしまったほど。 2000円は高いかなって最初思ったんですけど、心までも磨かれるようで、いいお金の使い 方をしたなって、満足してマス。

学生時代、貧乏だった僕は風呂無しのアパート住まい。銭湯にいくお金がもったいなく て、流しで身体をふいたり頭を洗ったりしていました。あのころから比べれば今は天国で す。その気になれば一日中いつでも風呂に入れる。でもね、うち風呂よりも広い風呂、そ れもサウナが付いた風呂がいいんですねえ。
特にフィンランドサウナは最高。我慢して汗かいてまた我慢して、ばっと出て頭のてっぺんまで水風呂につかる。
心臓が「何てことしやがるんだ」って叫ぶのがわかる。そして頭がぐるぐる回る。トランス状態。魂の抜け殻 になったような、そんな状態が味わえるわけですね。
これまでのサウナ風呂っていうのは終電に乗り遅れた疲れたサラリーマンの吹き溜まり、といった感がありましたが、クアハウスは健康的。まさに生き返るってやつです。

思い起こせば学生時代の僕は、いい加減でだらしなく、そのくせ言うことはいっぱしで、「えら壮ちゃん」などと呼ばれておりました。
凸版印刷に入ってもうすぐ15年。今じゃりっぱな忠犬、じゃなかった中堅社員です。
昔と比べ、大分性格も変わりました。いや、本質は変わっていません。
ただ変わったなって思うことは、いい加減でだらしなくはもうできないということです。
意外に思われるかもしれませんが、職場ではできないことは決して言わない、石橋を叩いて渡る神経質な慎重派で通っています。
こんな自分がときおりどうしようもなく疲れるんですねえ。
それだけにリラクゼーションに対してとても惹かれるんですね。

「MY BOOM」はクアハウス。でも厳密に言えば「MY BOOM」はリラクゼー ション本体かもしれません。
19年前の僕が、今の僕に「お疲れね」って言っているようです。
それに対して、「ようやく自由に風呂に入れる身分になったぜ」って言い返している。
西村くん、昔の僕を連れてきてくれてありがとう。
てなわけで、「これが私の MY BOOM」。不定期ですが、これから連載を開始いた します。いろんな人が読むのに耐えられるよう、頑張ります。パチパチ。




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