前回の厳しいご意見に応え、新生岡田・第二弾です!!
今回はデジタルカメラで撮った写真をメールで送ってもらいました。
完全デジタル入稿の作品です。

壮ちゃんです。第二弾です。

「これが私の MY BOOM」という、最近の僕のお気に入りをお間抜けに語ってしま おうというこのコーナー。
今回は現在やっている仕事に関して、思うところをお話ししましょう。
自分としては今の仕事、充分気に入っていますので。
 僕がいるセクションは、商印事業本部販売促進本部企画開発部マーケティング企画チー ムという寿限無みたいな名前。
つまり販売を促進するわけで、そのためにマーケティング の企画を開発しているというところです。
何言っているか解らないって?ええ、僕もです。 「お仕事は何ですか」と聞かれると、「企画をやっています」と答えることにしていま す。
大抵の人はきょとんとしている。「それは大変ですね」と答えた方もいます。
その人 はそれ以上仕事に関しては質問しませんでしたけど。
 通常、「営業です」とか「開発部門です」「経理関係です」と答えてくれれば大体その 人が何をやっているか判ります。ところが「企画」という仕事は、「〜を」という目的語 があったとしても、よく判りません。さらに「マーケティング」という目的語が入るとも うちんぷんかんぷん。ホントに難儀なセクション名です。
 マーケティングの話は今回敢えて割愛させていただいて、「企画」にしぼってお話しし ましょう。
西村君や折田君が昔作った「企画隊」にからめてみたいですから。
僕が記憶す るに「企画隊」とは、本来の活動内容(民族舞踊研究会では踊ることですね)とは別に楽 しいことをやろうよ、という目的で作られたと思います。
このあたりはひとつ西村君に熱 く語って欲しいですが。
 日常生活で使われる「企画」ということば。例えば、「今度の忘年会、何か企画を用意 してる?」なんて使いますね。飲んで食べる以外の、カラオケやビンゴ大会を指します。
さらに別の例をご紹介しましょう。なじみのない方もいるでしょうが、アダルトビデオに はいわゆる「企画モノ」というジャンルがあります。
このあたりは折田君に詳しく語って 欲しいですが。単に裸を見せたり男女の交わりを映像にするだけではなく、例えばナンパ シーンや痴漢行為などを紹介した作品をこう称します。
 今までの話をまとめると、「企画」とは、「本来の活動、目的をさらに楽しく魅力的に するために、本来の活動とは別のところでの活動、及びそれを考えること」と言えます。
私の勤めているセクションに当てはめて言えば、「印刷を中心としたお仕事を受注すると いう本来の活動を促進するための活動、及びそれを考えること」でしょうか。
「企画をやっています」と言って「それは大変ですね」と答えた方は、目的語がなくても ある程度判っていたかもしれません。いや、面倒くさくなるから早く切り上げようという のが本音だったでしょうね。
「そうですか。で、実際は何の企画をやってるんですか。」 と、いわゆる目的語を聞きたがる人は、僕の仕事に相当関心を持ってくれる人と解釈して います。
 細かい仕事の内容はここでは敢えて話しませんが、とにかく今自分の仕事について目標 にしているのは、「岡田なら楽しいことを考えてくれる」とお客さんに思ってもらいた い、ということです。
何か問題、課題を与えると、面白い答えが返ってくる。
言ってみれ ば「笑点」の「大喜利」ですね。できるだけ毎週見ていますが、あれはいい。
笑いは偉大 です。喜び、幸せにつながります。いつか「笑い」について改めて語りたいと思います が、この不況の中、たとえ仕事といえども笑いは無くしたくありません。
お客さんと明る く笑いあえれば、とにかく何か仕事が産まれる。そう信じてやっています。
「お仕事をいただきたい。そのためには楽しく、魅力的に思える「笑い」を提供する。
そ の「笑い」を作っていく」それが僕の仕事の本質かと考えています。
「相変わらず理屈っぽい奴だ」と折田君の声が聞こえるようです。
企画という仕事に携 わって10年以上。思うことは、どんなに小さなことにも理屈を付けて、相手を納得させる ことがとても大切だということ。
「なるほどそんなものか。いやー気が付かなかったよ。 ありがとう、気付かせてくれて。」
これがお仕事をもらう第一歩なんですねえ。ですから お客さんなどに言われた小さなことを、いつもあれこれ考えている。
くよくよ悩むことと 紙一重なんですが、僕らはアイデアが勝負。問題、課題を出されたら、いいアイデアがで るまで決して解放されないんです。
少なくともお客さんが考えるより、名案を出さなくて はいけないという強迫観念ですね。
 自分だけでは限界ですので、色々な人の知恵を借ります。
いわゆるブレーンという人た ちですね。そのブレーンを開拓するのも僕の仕事です。
実際は「楽しく、魅力的に思える 「笑い」を提供」して僕と一緒に仕事すると楽しいよ、と思わせることですね。
こうやっ てブレーンの人脈を広げて行くわけです。
アーティストと呼ばれる人たちは、ファッショ ンや言動に関して皆個性的ですよね。最近その理由が判ってきました。
不況の中で仕事を いただくには、いかに笑いをとりながら自己主張をしていくか、とても大切だと考える今 日この頃です。
そしてブレーンの候補となれるのは、この自己主張がきちんとできる人な んですね。
 いやー、バーボンの水割りを飲んでほろ酔いでこれを書いていますが、今回は少し重た いかな。
ちょっとお間抜けさが欠けてしまいましたので、このあたりで終了いたします。

 折田君から矢のように感想が返ってきて、本編の方がかすんでしまいそうです。 そこで こちらで少し返事を書きましょう。
(注:こちらを読まれる前に、感想コーナーをぜひお 読みください)
「もし私が女だったら、(中略)エッチしてもいいかなあ”と思ってしまいます。」のく だり、思わず胃から酸っぱいものがこみ上げてしまいました。
そして忘れていた忌まわし い記憶が甦ってきました。大学1年の秋、何の理由か屋外で酒を飲み、べろべろに酔っぱ らった折田君に唇を奪われてしまったことです。
思い返してみれば、あれは僕の初キスで した。ヘミングウエイの小説で、「キスをしても鼻はじゃまにならないのね」というセリ フがあったと記憶しています。
僕の場合、さながら「キスをすると鼻の下をひげがくすぐ るのね」でしょうか。
(よく判らない人は折田君の写真をご覧ください。)あらためてあ の事件が僕のトラウマになってしまったことが判りました。
 さて僕のイメージが変わったとか変わらないとかが問題になっております。
2年ほど前 でしょうか、オリックスのイチローが出ている日産自動車のコマーシャルは、「変わらな きゃ」。
そしてその翌年は、「変わらなきゃも変わらなきゃ」。
年あたかもオウム事件一 色、人々の気持ちはどん底に近いものがありました。
それを鼓舞するかのようなこのコ ピー。
落ち込んでいるだけでは何も始まらない、まずは自分で自分を変えなくては。
とこ ろがあの頃と比べ、現在はどうでしょう。
大企業の倒産、リストラの嵐、失業率の高騰。 そして日本国中に蔓延した毒入り事件。
長野オリンピックやサッカーのワールドカップ出 場など、明るい話題は今年あったかどうかも定かでない。
堺屋経済企画庁長官に言われる までもなく、非常に見通しの暗い昨今です。  折田君、ご心配入りません。日本は何一つ変わっていません。悪化の一途です。
その中 でできることは、まさに自分を変えること。
その考えを僕は持ち続けたい。元来イメージ とは他人が勝手に描くもので、他人に提供するものではありません。
しかし先ほど述べた 考えが僕のイメージを変えることにつながるのなら、本望です。
「文章中の岡田ってすごくかっこいいイメージがあり、」のくだり。嬉しゅうございま す。
今度はそのイメージを文章だけに閉じこめず、外に放出するために努力をいたしま しょう。
 職場での僕の姿を添付いたします。夜の9時過ぎ、同僚に撮ってもらったものです。
パ ソコンのスクリーンセーバーに書かれた言葉は、 「お客様と口論してはいけない。あなたの判断を穏やかに聞いてもらうように心がけよ う。ジョージ・ワシントンより」・・・くーーーっ!




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