Mr. オリタから原稿が届きました。
記念すべき最初の原稿です。
アメリカに4年近く在住する彼がアメリカで発見した事、
感じた事、生活ぶりなどを報告してくれます。
第一回目は英語のいい回しに関する話題です。

アメリカに来てまず覚えたのが挨拶の言葉です。
日本人とアメリカ人で挨拶に対して考え方が違い、 日本人は挨拶は自分の知人だけに行ない、気楽な挨拶よりも丁寧な挨拶を重んじ、挨拶に対して結構重い比重を掛け、相手によって挨拶の仕方/言い方も極端に変 わります。
それに対しアメリカ人は、挨拶をものすごく気楽に考えていて、いつ何処でも 知人だろうがなかろうが会った人誰にでも挨拶をしてきます。
この習慣の違いに、まず最初に戸惑い慣れるまで時間が掛かりました。
次にその挨拶の言葉ですが学校で習った英会話とは少し違っています。
 我々が学校で習った英語での挨拶は、 "How are you? " " I'm fine, thank you. And you?" とワンパターンの様に決まった文句ですが (ほとんどの日本人がこれしかしら ない。 私もそうでした。)、 まずアメリカ人で"I'm fine"と答える人は、ほとんどいません (私の記憶では、毎日挨拶している中で、こういう風に答えられた事は数回しかありま せん。)。
ほとんどのアメリカ人は、"Good"とか"It's OK"と答えます。
入社した当初、日本で会社指定の英会話の授業を受けた時、アメリカ人の先生が、この事に触れ、日本人は何故全員"I'm fine"と答えるのだ、気分が悪い時、おもしろくない時は、正直に " It's too bad"とか"It's terrible"とか言った方が良いと指摘され、こちらに来た時その 記憶がどこかに残っていた為、時々、 "It's not so good"等答えた事がありました が、 アメリカ人から怪訝な顔をされました。
まず、アメリカ人で挨拶の中で、調子が悪いとか 今日は最悪の日だとか言う人はまずいません。 考えてみれば、ほとんど考えずに軽い 気持ちで挨拶するアメリカ人にとって、人の調子が悪い事など聞きたくもなく、習慣的に 瞬間で答えている事に慣れている為、違う答えをすると変な気分になるかもしれませ ん。
'How are you?" と言う言い方は結構丁寧な言い方で意外にまれにしか使われず、最 もポピュラーな言い方は、"How are you doing?" です。
私の会社の周り/近所の人などほとんどこの言い方を使います。
もっと親しい間柄になると"How was it going?"(私にはハズゴーンとしか聞こえませんが?) が使われ特に男の人が使用している様です。
上記の全ての意味は同じで、お元気ですか?とか調子はどう?とかという意味です。
ちなみに"How do you do?"(はじめまして、とかお元気ですか?と両方の意味がある。)と言うフレーズも学校で習いましたがアメリカで使用している人を聞いた事がありません。
 次に耳にして不思議だったのが、くしゃみをした時、必ずどこからともなく 、"ブレスユー"という言葉が発せられた事です。
最初は、何を言っているか判らなかった為、無視していましたが、アメリカ人は、そう言われたら、必ず、"Thank you"と返していたので、最初のうちは訳も判らず、真似をして、くしゃみをして"ブレスユー"と言われたら"Thank you"と答えていました。 後で判った事ですが、くしゃみをすると悪魔が入るという迷信(多分キリストからきたのでは????)があり、くしゃみをした時に"あなたに神の御加護があります様に"という意味で"God bless you! "という様です。 (普通はGodをぬかしてBless youとしか言いません) そういう風に言われたらそのお返しの感謝の言葉として有り難う(Thank you)と言う様です。
人に何かを頼む時に結構使っている言葉が"Do me a favor"と言う言葉です。
Do me a favorを文頭につけてその後に頼みたい事を言います。
正しい文では"Will you do me a favor?"と言いますが、 ほとんど の人が"Do me a favor?"と使用しています。
日本語に訳すと、"ちょっと頼みたい事があるのですがいいですか?といった感じになります。
少し長くなったので、続きは次の機会にします。


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