Mr. オリタから第二弾の原稿が届きました。
驚異的なペースです。他の人も宜しくお願いします。
今回のレポートはアメリカ人そのものについてです。
尚、文中の画像は文章と一切関係ありません。


前回の内容は少し堅く、文章になると優等生になると指摘されましたので、今回は出 来るだけ砕けて内容も柔らかくしたい思っております。
前回は英語の表現について記載しましたが、今回はアメリカ人の気質/性格について紹介します。
題して"アメリカ人って どんな人? アメリカってどんな国?"

1. アメリカは主張の国、主張して当たり前、沈黙は損 我々日本の文化では、過度に自分の事を主張したり、言い過ぎたりする事をとにかく 嫌います。 そう言う事であまり目立つと"あの人って何てあつかましい?"とか"何で 状況をわきまえないの? もう少し気を遣ってよ!"とか"何でそこまで言うの?などと ほとんどのケースで冷たい目でみられます。
どちらかと言うと、控えめな方が美徳とさ れ、ことわざにも"沈黙は金"とか"目は口ほどにものを言う"などがあり、その様に振 舞った方が得する事が多いです。
しかし、アメリカでは、何も主張しないで黙っている人 は、完全に軽蔑され、黙っていると完全に貧乏くじを引きます。 アメリカでは、"沈黙は完 全に大損""目はしゃべりません。
口で言わないとさっぱりわかりません"の世界で 、暗黙の了解などと言う事はこのアメリカでは死語です。
まずその具体的な例を挙げま すと、 アメリカ国内で出張した時の話です。 どこに行ったのかよく覚えていませんが、多分 、New Jerseyから Texas Houstonに行くのにAtlantaでOne Stopしてそこで便を乗り 換えてTexasに向かった時です。
New Jerseyの空港で飛行機がエンジントラブルを起こし 、大幅に出発時間が遅れました。 Atlantaに着いたのは、夜遅く、当然、Texas行きの飛 行機は既に出発した後で、その日のうちにTexasへ行くのは不可能になりました。
翌 日の飛行機のチケットの確保した後、当然、航空会社のチョンボですから航空会社がその日 のホテルは確保してくれると思っていたので、待っていたら一向に何も連絡がありませ んでした。
日本ならば、翌日の航空券を確保した時点で状況が判る訳ですから、多分 、何も言わなくても係員が丁寧に説明して、Hotelまで案内してくれるのが普通です。
私以外にもTexasへ向かう同じ状況の人はたくさんいましたが、そんな中で、1人の アメリカ人がものすごい形相で、航空会社の係員に食って掛かっていました。 それを見 ると最初は、何であそこまで言うのだろうとその言っている人を軽蔑し、言われてい る係員が可哀相に思いました。 そうこうしているうちに、その人は係員と一緒にど こかに行ってしまいました。
その後も何も全く案内がなかったので、このまま空港 にいるのは嫌だったので、係員に事情を説明してホテルの確保をお願いすると、何故今 まで言わなかった事を責められ、すぐにホテルと翌朝の朝食券(むろん全て無料)まで用 意してくれました。そのホテルで空港で食って掛かっていた人に会いましたが、何と言 う事はないその人はとっくにホテルに案内されており、部屋も1ランク上の部屋に泊まって いた様でした。 逆に空港でその夜を明かした人達も数人いたようで、その人は多分 何も言わなかった人の様です。
(あの状況から考えて、もし私も何も言わなかったら 間違いなく空港で寝ていました。)
要は、ごねた人が得して、黙っていた人が損をし たという典型的な例です。
この例だけではなく、日常経験でも、黙って得をした事は ほとんどないので、とにかく英語話せる/話せないの世界ではなく、通じようが通じ まいが関係なく問題が有ればすくにクレームするようにしています。
(日本ではクレームと いうと苦情を言う様でであまりいい意味では有りませんが、こちらでは主張となり 、当たり前の世界ととらえています。)

2. アメリカ人は返品が大好き
1の事に類似しますが、アメリカ人は商品の返品を何とも思っていません。
日本人は、買 った後、返品するのは心苦しいので、できるだけ買う前に商品選びに時間を掛け、余 程商品に欠陥が無い限りまずめったに返品はしません。
しかしアメリカ人は、返品する 事に一切の躊躇もなく、全くお構いなしに返品します。
もちろん人によりますが 、買う時に時間を掛けずに、中にはほとんど物をみないで商品を買う人もいます。
買った後に家に帰ってじっくり品定めをして気に入らなかったら、店に戻って、商 品を返品して代金をCredit Backしてもらいます。
(同じ様な服をサイズ別に一杯買い 、家に持ち帰って試着してぴったりしたサイズだけ残して後は返品する人もいる様で す。)
何故、買う前にじっくり選ばないのか疑問ですが、各店とも返品に対しての対 応はきちんとしており、必ずService counterを設けて、レシートさえあれば誰でも気軽 に返品できます。
店の人も慣れたもので嫌な顔せずに返品に応じます。

3. アメリカの銀行員は、いい加減な人
銀行員といえば、お堅い職業の代表的なもので、きちんとした人というイメージがあり ますが、アメリカではそうでは無いようです。
逆に銀行は全く信用できません。
(そんな ところにお金を預けなけければならないのですから気苦労が多いです。)
本当にこ れだけ日本のイメージと全く違うものは、他には無いかもしれません。
下記も実際にあ った例なのですが:

Traveler's CheckをCashに替えようと銀行に女房と行ったときです。 $1、000近くの TCを持って窓口に行き、銀行員に渡して、銀行員は手続きを始めて10分か20分くらい 経って$500分のCashを私にくれました。
(銀行員だけでなくとにかくアメリカの店員の作 業は長い。) $500足りないと言うと、既に$500渡したと言うのです。
銀行員の言い分 によれば、$1000は大金であるので、$500ずつに分け、最初の$500は既に渡しており 、今回の$500は2回目分だと言うのです。
もちろん、最初の$500はもらっていません から、もらっていない事を主張すると、次に女房を疑い、女房がもらっていないか調 べてくれと言ってきました。 その言葉に頭にきて、我々にとって最初の$500も2回目 の$500もなく、事実として$1000のTCに対し$500しかもらっていない事を主張すると 、この銀行員もがんとして自分が2回渡した事を主張するので、話にならないと思い 、Managerを呼ぶ様に頼み、Managerが来て事情を説明しましたが、最初は我々を疑う 目で見ていましたが、取り敢えずすべての窓口を閉めて収支を確認すると言ったき り、その後30分くらい何も返事がなく、30分後に何も言わずにポンと残りの$500を我 々に渡しました。
当然我々の非ではなく、銀行員の方に落ち度があった訳ですから 、謝って当然なのに、何も言わないで、残りの$500を渡しました。
この出来事は 、アメリカに来てすぐに起こった出来事なので、まだどの様にクレームしていいか判らず、た だ単純に残りの現金を受け取っただけで何も言わないで出て行きましたが間違いな く今だったら机をひっくり返して大騒ぎしたと思います。
(何回も言う様ですが 、アメリカでは、理不尽な経験したら、黙っているのが損で、主張するのが当たり前の世界 です。)
ちなみに、私の会社の人は、同様な経験をして、結局最後は損をしました。
(その人は Cashを自分の口座に入れ様として、$3000近く渡したのに、$2000しかないと言われ 、Managerに主張したが、残りの$1000見つからずに結局泣き寝入りをしました。 防犯 の為、アメリカの銀行では、銀行員との間に柵があり、少し客より遠いところに有る為 、Cashを数えているうちに銀行員が簡単にポケットに入れる事が出来ます。 そうすれば 、証拠は全くなくなってしまいます。 多分彼の場合もそうではないかと思われてい ます。)

こんな事日本で考えられますか? 確かに客層も日本とは違い、とんでもない人が一 杯いるのでこの様な銀行が存在すると思われますが、全く驚きです。

4. アメリカの店員は引き算が出来ない
アメリカ人のほとんどの店員は引き算が出来ないのではと思われます。
と言いますのは 、例えば、$6.5の買い物をして、$20札を渡した場合、日本ではすぐに$13.5を渡してく れるのに、こちらでは、まず25cent硬貨を2枚渡して"7"と発声します。
その後 、"8"、"9"、"10"と順番に数えながら$1札を渡します。
そうして10に到達したら、$10札 を渡して"20"と発声し、最後に"Here we go" で締めくくります。
こちらとしては 、早く$13.5欲しいのに、こんなまどろっこしい渡し方するので、待っている間いくら もらったか判らなくなり、最後にもらった時点でもう一度数え直します。 アメリカ人は 多分引き算が苦手なので、ぱっと$13.5もらうよりも、順次もらう方が判りやすく、店 員と同じ様に一緒になって数えて、何と親切な店員と思っているに違い有りません。

まだ一杯書く事が有りますが、長くなったのでこのくらいで止めておきます。
又、こ の続きは次回掲載致しますので、飽きずに読んで下さい。

以上


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