第二章：お菓子の家

そうこうしている内に晩餐が始まろうとしています。
みてのとおりの大人数。
私達は、この小さな館の大部分を占領してしまったようです。
窓のカーテン、シャンデリア、食卓のろうそく。
この館はロマンチックな雰囲気に満ちています。
誰かが気付きました。（笹生かもしれません。）
「なんか僕達、雰囲気が違うんじゃないだろうか？」
彼は、いいところに気が付きました。
完全に僕達はこの館から浮いていたのです。


まえ　　つぎ