顔出しシリーズ1
ねこはまるで風車のようにぐるぐるぐるぐるゴーシュを回りました。
ゴーシュも少しぐるぐるしてきました
―セロ弾きのゴーシュより
顔出しシリーズ2
「どこまで人をばかにするんだ。よしみていろ。『インドのとらがり』をひいてやるから。」
―セロ弾きのゴーシュより
顔出しシリーズ3
「ゴーシユ君、よかったぞお。あんな曲だけれども、ここではみんなかなり本気になって間いてたぞ。一週間か十日の間にずいぶんしあげたなあ。十日前とくらべたら、まるで赤んぼうと兵隊だ。やろうと思えばいつでもやれたんじゃないか、きみ。」
―セロ弾きのゴーシュより
顔出しシリーズ4
すると、もうどんぐりどもが、くちぐちに云いました。
「いえいえ、だめです。なんといったって、頭のとがっているのがいちばんえらいのです。」
「いいえ、ちがいます。まるいのがえらいのです。」
―どんぐりと山猫より
「セロ弾きのゴーシュ」実写版
ところで町田一家はどこいった?
と探していたら汽車に乗って満面の笑顔で手を振っていました。
「宮沢賢治童話村」
童話の世界に入り込んだような不思議な空間。
森の動物達がいろいろ登場するところが可愛い。
シャトルバスで5分ほど移動したところに「宮沢賢治記念館」がある。
大きな事務所のまん中に、事務長の黒猫が、まっ赤な羅紗をかけた卓を控えてどっかり腰かけ、その右側に一番の白猫と三番の三毛猫、左側に二番の虎猫と四番のかま猫が、めいめい小さなテーブルを前にして、きちんと椅子にかけていました。
寓話 猫の事務所より
館内にボランティアのおじいさんがいて展示物の説明をしてくれました。
岡田さんは将来そういうおじいさんになりたいそうです。
「じゃ、川越あたりでやったら良いんじゃないか」とアドバイスしたら「そうだなぁ」と真顔で考えてました。
話は戻りますが、そのおじいさんの説明を私は感心して聞いていました。
「賢治にまつわる不思議な話がある」というので何だろうと思って聞いていただけなんですが、後で、岡田さんに「西村が真剣に説明を聞いてたからびっくりしたよ」って言われました。
何をおっしゃいます。
岡田さんが説明するおじいさんになったらもっと一生懸命聞いてあげますよ。
なんとなく寂しげな感じのするところが旅の終わりの雰囲気をよく出していますね。
特に記念撮影するような場所でもなく、ポーズをとるわけでもなく、おまけにフラッシュが点らず暗いのも、意味不明な感じで面白いです。
この写真も負けず劣らず旅の終わりの寂しい雰囲気がよく出ています。
一人コーヒーを飲んでパンフレットを暇にまかせて読みまくっていたようです。
賢治の妹が何人いたとか、何歳で死んだとかやけに詳しくなっていました。


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