エピソード集


庄内映画村の喫茶店

今回の旅は、就職難ならぬ昼食難という季節の波に巻き込まれました。
ゴールデンウイーク中の観光地は、人が殺到して昼食をとるのも一苦労なんですね。
まず初日は、駅弁の車内販売がなく、予定変更。
一足先に到着していた僕達に岡田さんからメールが届き、急遽 鶴岡のラーメン屋さんを予約しました。
「1時過ぎに9人」という予約をしておきながら、結局ラーメン屋さんに到着したのは1時半。
お店の人も待っていられず、他の客を入れてしまったようです。(ま、しょうがないですよね)
で、しばし店外で待ちましたが、ラーメン屋ということもあり、比較的すぐに入ることが出来ました。
ところがどっこい、注文してからが待たされました。
でもまあ、なかなか美味しいラーメンでした。
食べログのクチコミに「ずいぶん待たされた!」というコメントがありましたが、身をもって体験することが出来ました。
そして、二日目も、三日目もみごとに「昼食難」に見舞われたのです。
これからお話するのは、二日目のことです。
あらかじめ目星をつけていた蕎麦屋さんに、予約で一杯だと断られ、庄内映画村へとりあえず向かいました。
施設の中にある喫茶店で昼食をとろうと思ったのですが、ここも満席ということでしばらく待つことになりました。
ここでも比較的早く店内に入ることが出来たのですが、そこからが長かった…
メニューは、「カレー」か「素麺」という比較的速く出来そうなものしかないのに不思議です。
そのおかげで、お茶を飲んでゆっくりする時間を持つことが出来ましたけどね。
料理を待っている間、店内を見回していて気付いたのですが、「侍カフェ」の「にんべん」の上に赤い点が付いています。
まさか?と思いましたが、「待カフェ?」。
看板には侍の絵が描いてあるし、店名で「待」はおかしいですし…
でも、冷静に目を凝らすと確かに「待」なんですよ。
やっと注文したカレーが出てきのは30分後でした。(当然、軽井沢での2時間待ちの話題は出ました)
で、店を出るときもう一度看板をよく見ると、上に小さくローマ字で「MATSU」って書いてありました。
なるほど…やられた!と思ったと同時に、山形県民のジョークの質の高さに感心しました。

ちなみに「待」という店名は、旧庄内藩士が松ケ岡を開墾した歴史にちなんで、「侍が一鍬加えて待つとする」という意味が込められているそうですが…それはこじつけだと思いました。
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